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法人沿革

「トラム」にこめた意味

「トラム」(TRAM)は路面電車を意味する英語です。

荒川を走る都電=路面電車のように、

人が暮らす傍らを走り(活動)・つなぎ(連携)

・語らう(企画)場所を目指す という意味をこめて、

社会福祉法人の名前を『トラムあらかわ』と名づけました。

トラムにこめた意味
法人設立の経緯
法人設立の経緯

共同作業所の草の根運動と財政基盤
 

もともと荒川ひまわり作業所のような地域の共同作業所は、

  • 「就労するために練習の場がほしい」

  • 「生活のリズムを作るために日中過ごせる場所がほしい」

  • 「障害を持ちながら暮らしやすい環境を作ろう」

その他様々な思いが障害者の家族や障害をもつ当事者からわきあがり、何十年もの間にわたって「小規模共同作業所」は 年々増加していったのです。 これは地域の中でも重要な草の根運動です。

荒川ひまわり作業所も、『共同』『協同』作業所の名に想いを込めて荒川で活動を続けてきました。

(全国で約6000箇所、そのうち精神障害者対象の小規模作業所は約1600箇所にものぼりました。)

しかし、ささやかな自己資金と行政から交付される補助金で運営していた作業所形態は、 いつも運営資金確保に悩んできました。

作業所を運営する命綱ともいえる補助金は、法律で定められているものではなく、 運営を『補助』するものにとどまっていました。

大きな変化…社会福祉法の改正

平成12年に改正された社会福祉法は、 私たちのような共同作業所を小規模通所授産施設として移行し運営をする、

社会福祉法人設立が出来ることを示していました。

設立条件や事業の範囲限定条件といったものがあり、 一般の社会福祉法人とは異なった面があるものでしたが、法律の枠内に入っていく道筋は画期的な変化でした。

選択

私たちもこの変化を前にして作業所の今後を話し合いました。

作業所運営委員会だけではなく、地域の関係機関やさまざまな立場の地域住民の皆さんにお願いし、 全くの手弁当・ボランティアで作業所検討委員会を立ち上げ、 荒川ひまわり作業所が今後地域でどんな『場所』として活動していけるか意見交換を進めました。

選択肢は、

  1. このまま無認可作業所として活動する

  2. NPO法人を取得して活動する

  3. 社会福祉法人を取得して活動する

  の3つ。私たちは時間をかけて話し合いました。

 

決定

結果、私たちは社会福祉法人になる道を選びました。

平成13年には『社会福祉法人トラムあらかわ(仮称…まだ出来ていない団体だったため)設立準備会』を立ち上げ、 組織整備と設立資金集めに動き出しました。

トラムあらかわ誕生へ

法人設立に向けて心がけたことは、まず地域に開かれた組織にすることでした。

設立準備委員会を立ち上げたときも委員をお願いした方は、敢えて既知の福祉関係者以外の方も含まれていました 。

その他、資金集めと広報活動として行なったのは

  1. トラムバザー

  2. 講演会とコンサート
    『心を癒す一日』…講演:水澤都加左さん、コンサート:塩谷靖子さん)

 

こうして平成14年9月17日に法人認可され、荒川ひまわり作業所・荒川ひまわり第2作業所は新たなスタートを切りました。

設立趣意書

荒川ひまわり作業所は、1986年の設立以来、無認可の小規模作業所として、

地域で暮らす精神障害者をサポートし 続けてきました。

これまでの作業所利用者(当事者)は200名を超えています。

公的な社会復帰{設が育ちにくかった精神保健分野において精神障害者支援に携わり早くも15年。15年間の活動は、

地域の方々からの理解・協力・連携なくしては築き得なかったものでした。

現在は、荒川ひまわり作業所・荒川ひまわり第2作業所2ヶ所の作業所を運営し、常時40名の利用者が通所しています。

しかしながら、私たちは現状に満足していません。私たちが考えるのは、この街で生活する誰でもが、心の悩みに向き合う時に、孤立しない地域のシステムを作っていくことです。

私たちは、この荒川区で15年間心の病を持つ人とともに歩んできた経験を生かして、 誰でもが利用できる包括的な精神保健システムを展開していきたいと考えています。

法人の歴史
法人の歴史

年月

出来事

1968(S43)  5月
1983(S58)

 
1985(S60) 8月

11月25日


1986(S61)  4月

1987(S62)  4月
1988(S63)  4月

 

1989(S64)  1月
1992(H4) 夏
10月
1993(H5)

1995(H7)
1997(H9) 5月
1998(H10)  5月
1999(H11) 

11月
2000(H12)  6月
9月
2001(H13)  2月
3月
11月


2002(H14) 9月
10月 1日

 

2003(H15)  1月 
2004(H16) 12月

2006(H18) 10月

2008(H20)  4月

 

2009(H21) 3月
2011(H23) 4月
5月
2014(H26) 1月
4月

2015(H27) 8月

2018(H30) 4月

6月

​2019(H31) 3月

2023(R5)   5月

荒川区精神障害者家族会(荒川めぐみ会)結成
めぐみ会活動として利用者7名とともに、朝夕の「憩いの家」(体操、ゲーム、書道等)土日レクリエーション(公園や遊園地に外出)を当時家族会会長村田新平氏の私宅にて開始
作業所設立準備会発足
荒川ひまわり作業所 開設(村田私宅を前面開放)
運営主体の組織化。当初「めぐみ会」から精神科医師などが加わる「運営委員会」体制へ
前年度実績が認められ、この年度より東京都より公的補助金が交付
利用者の増加実績に伴い規模拡大(利用者10名以上)へ
利用者の増加実績に伴い規模拡大(利用者15名以上)へ
補助金額増額要求「請願書」署名750名、紹介議員15名で提出
更に利用者が増え規模拡大
利用者の増加、ニーズの多様化に伴い第2作業所開設準備をすすめる
荒川ひまわり第2作業所 開設
活動実績が認められ、第2作業所の補助金交付
作業所保護者会からの要請・希望により「保護者会だより」発行開始
第2作業所が規模拡大
機関紙「保護者会だより」の名称を「ひまわりだより」に変更
両作業所ともに作業所敷地の手狭さ解消のため移転
低料第三種郵便の認可を受け、ひまわりだよりの発行部数を拡大
第2作業所が活動実績を認められ、規模拡大
作業所運営委員会において社会福祉法人取得の方向性が示される
作業所検討会発足
作業所運営委員会にて社会福祉法人設立準備委員選出
趣意書発表、機関紙にて社会福祉法人設立の活動を表明
第1回社会福祉法人トラムあらかわ(仮称)設立委員会開催 以後、審議6回を重ね、法人を形作る準備をすすめる

都庁にて法人授与式、認可書受け取り後、法務局にて法人登記
精神障害者小規模授産施設 荒川ひまわり・荒川ひまわり第2へ名称変更。機関紙「ひまわりだより」の名称を「トラムレター」に変更
支援センターアゼリア 荒川区の委託を受け開設(精神障害者地域生活支援センター)

ホームとらむ 開設(グループホーム)
支援センターアゼリア 地域活動支援センター・相談支援事業へ移行
ホームとらむ 共同生活援助事業・障害者自立支援事業へ移行

荒川ひまわり 指定就労継続支援B型へ移行
荒川ひまわり第2 指定自立訓練(生活訓練)へ移行
ぱうんど屋 開設
荒川ひまわり第2 多機能型(就労継続支援B型・自立訓練《生活訓練》)へ移行
ホームとらむⅡ 開設
ホームとらむ 縮小し、ホームとらむⅡがホームとらむへ名称変更
支援センターアゼリア 計画相談開始

ホームとらむ サテライト開設

法人事務局 設置

ホームとらむ 自立生活援助事業を開始

荒川ひまわり 就労定着支援事業を開始

荒川ひまわり第2 多機能型事業から就労継続支援B型事業に一本化(生活訓練事業の廃止)

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