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めぐみ会映画上映会を終えて。


11月24日土曜日アクロスあらかわで、めぐみ会50周年記念映画会「夜明け前~呉秀三と無名の精神障害者の100年」が上映されました。当日は72名の来場があり盛況でした。

1900年台初頭に精神科医としてエリート街道を歩んでいた呉秀三。精神障害者の私宅監置が当たり前のように行われていたこの時代に、「わが邦十何万の精神病者は実にこの病を受けたるの不幸のほかに、この邦に生まれたるの不幸を重ぬるものというべし」と言い放ち、膨大な数の私宅監置の実態を淡々と世間に叩きつけることで、その不条理さを露呈させた人物でした。感情のないデータの数々がスクリーンに映し出され、その時代の空寒い空気が感じられます。果たして夜は明けたのか? 見る人一人ひとりが課題を投げかけられたような映画でした。

めぐみ会も発足以来50年の歩みを重ねています。上映終了後、トークセッションを行い当事者、家族、施設職員、精神科医からの発言がありました。当事者のFさんが、急性期から苦労を重ね今はめぐみ会の一人、地域の一員として皆で支え合って生きている様子を話されて印象的でした。もうすぐ51年目。映画の問いかけを忘れずに皆で一緒に歩みたいと思います。

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